
今週のお題「スープ」
日常の中で、ふとした瞬間に思い出す味はありませんか?
私にとってそれは、どこかのレストランの看板メニューでも、母の味でもなく、高度1万メートルで差し出された「一杯のオニオンスープ」です。
• 乾燥した機内と、少しの疲れ
• 飛行機のエンジン音、少し冷える機内、長時間座りっぱなしの体。
• 香りの魔法
• ワゴンが近づいてくる音と共に漂ってきた、香ばしい玉ねぎの香り。
• 一口の衝撃
• 紙コップから伝わるじんわりとした温かさ。
• 一口飲んだ瞬間、コンソメのコクと玉ねぎの甘みが五臓六腑に染み渡る感覚。
機内食の味覚については諸説ありますが、あの一杯が特別だった理由を考えてみました。
• 五感のギャップ: 無機質な機内空間で、唯一の「温もり」だったから。
• 気圧のせい?: 実は高い高度では「旨味」を感じやすくなるとも言われています。まさに空の上で完成する味。
• 旅のスパイス: これから始まる旅への期待、あるいは帰路の安堵感が隠し味。
それ以来、スーパーで「機内食のスープ」という文字を見ると思わず手が伸びてしまいます。でも、やっぱりあの雲の上で、小さな紙コップで飲む一杯には敵いません。
次の旅では、どんなスープに出会えるだろう。そんなことを考えながら、今日はお湯を注ぐだけのオニオンスープで、少しだけ旅気分を味わおうと思います。