「 人生にゆとりを生み出す 知の整理術(著者:pha)」を読了した。
本書を読んで重要と感じたことや実行すべき事項をまとめた読書メモ。
この本で伝えたいことは、「一生懸命、必死でがんばっているやつよりも、なんとなく楽しみながらやっているやつのほうが強い」ということ。
「がんばらずに、なんとなくうまくいく勉強法」を伝えることで、もっと自由にラクに生きられる人を増やしたいと思っている。
勉強というのは、知識を整理して自分の中に取り入れる行為だ。そして、勉強する能力さえ身につけておけば、いくつになっても、どんな状況になっても、わりと人生やっていけるものなのだ。
知識があれば避けられる不幸が、人生には結構ある。実は、困っている人を助ける制度はたくさんあるのに、自分で調べてその制度にたどりついた人しか助けてもらえない、ということはよくある。
勉強という趣味のよいところは、一生楽しめて役に立つところだ。勉強をすれば仕事の役に立って収入が上がったりもするし、人生の問題にぶちあったりしたときも本を読んだり調べたりすることで、解決策を見つけ出せる。お金がないときも勉強を楽しむ能力があれば図書館に行ったりネットで調べものをしたりして、いくらでもヒマを潰せる。
老後にカルチャースクールや習い事に通ったりする人が多いように、体力や若々しさがなくなってからの楽しみとしても勉強はいい。勉強のやり方を身につけるのは早ければ早いほうがいいけど、いくつになっても遅いということはない。
- はじめに
- 序章 知の整理術 4大メソッド
- 第1章 情報を整理する インプットの技術
- 第2章 頭を整理する アウトプットの技術
- 第3章 だるいを解消する モチベーションとスケジュールの技術
- phaオススメ書籍
- 教養が身につくマンガガイド16選
- オススメ書籍(pha著)
はじめに
- 勉強する際に大事にしている軸
その1「習慣の力」でやる
その2「ゲーム感覚」でやる
その3「楽しいことだけ」やる - 人類最大の敵は「めんどくさい」
力を入れずに無理せず習慣や環境を形作る
なんとなく楽しみながらやる - 思考→言葉→行動→習慣→性格→運命になる
- 楽しめない時は、「余裕」と「達成感」がない時
- 自分に必要なものは、おいしく、楽しく感じるようにできている
序章 知の整理術 4大メソッド
- 思いついたこと、考えたことはTwitterやブログに書く
考えていることを言葉にすると考えが前に進むから
言語化する→人間のもっている偉大な問題解決能力! - 目標を紙に書いて壁に貼る
第1章 情報を整理する インプットの技術
記憶までのショートカット法
- 知らないジャンルを知る
本を最低3冊読む(初心者向け2冊、そのジャンルのエッセイorウィキペディアorネット情報orマンガ)
⇒自分の言葉で語れるようになる
記憶を強めるテクニック集
- テク①:ノートを読み返す
フロー:Twitter - 一時的なメモ → ストックへ
ストック:ブログ、書籍 ー 整理されたノート - テク②:ぼーっとする
静かな場所で横になる
お風呂に入る
のんびり散歩する
寝る - テク③:本を読む→覚えたいことを3つ紙に書いて持ち歩く(散歩する)
→ぼーっとする
15分に1回、3つのことを思い出す(繰り返す) - テク④:よく見るところに貼る
Twitterで興味のあるジャンルのアカウントをフォローする
ボット(Bot):設定された内容を自動的につぶやくプログラム(twittbot)
人間は2週間で慣れて飽きてしまう
→紙を貼る場所を定期的に変える
→紙の色や大きさを変える
→フォローする人を変える - テク⑤:ネットからのインプット
キュレーターを数十人持つ(面白い人を1人見つけ、その人がフォローしている人をチェックする)
→Twitterでフォローする
→はてなブックマーク及びコメント(ブコメ)を見る:メタ情報に見応えがある
→タンブラー
はてブの「お気に入り」「人気エントリー」にて一通りの情報は入ってくる
「紙の本」活用法
- ネットより紙の本が優れている(質の高さ、まとまった情報)
紙の本:勉強に使う
電子の本:漫画、雑誌 - 情報を役立てるには文脈や思想が大事(情報の位置付け)
- 「はじめに」「おわりに」にエッセンスがある
- 読書メモを取る
ブログにメモる
読書メータ・ブクログ
Amazonアフィリエイトを利用・・・お小遣い稼ぎになる、モチベーションUP - 何かに迷った時、本屋・本棚をザッピングする
「図書館」活用法
- 本は、図書館→古本→新品の順に調達する
- 買ってすぐ、手放す直前が一番熱心に読める
- 必要でないと思った本は売る(メルカリ、ブックオフ)
- 古本はブックオフ、アマゾンで買える
- 部屋の目立つ場所に図書館から借りた本を置くコーナーを作る
その横に「いつ返すか」日付メモを置く
「五感」フル活用法
- ノートを取る時、ペンを色分けする
黒:普通の情報
赤:すごく重要
青:まあまあ重要
緑:個人的に気になるもの
第2章 頭を整理する アウトプットの技術
軽いアウトプット ⇒ ネット(Twitter、ブログ)
- 考え事や調べたことを文章で残し続けることで、思考の変遷が分かる
- 自分の脳を拡張する思考ツール
- 物事は何でも「自分自身のため」「自分が好きだからやっている」という点がないと長く続かない。おすそ分けで、他人の役にも立ったらいいな、というスタンス
- ブログ読者を獲得する方法
Twitterで興味のありそうな人をフォローする
ブログを書く度にTwitterで「ブログ更新しました」を告知する
検索キーワードを本文中に書いておく
Twitterに連投して、まとめてブログ化する
1,000字のブログを書くには、Twitterで100字×10個、50字×20個をまとめる - やる気が出ない時は、取り合えず適当なことをつぶやく
「おはようございます」「眠い」「今日は何をしよう」「人生だなあ」「インターネットすごい」
だんだん、物を書く気分が乗ってくる - 匿名Webサービスを利用する
5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)
はてな匿名ダイアリー
発言小町
Yahoo!知恵袋
重いアウトプット ⇒ 書籍(紙とノート)
A.アイデア出し → B.構成を考える → C.実装する
- A.アイデア出し
ブレインストリーミング(ブレスト)
大きな横向きの紙を用意する(横向き:多様性・並列)
沢山出す
テーマを真ん中に書く
その周辺に思いついた単語やイメージを書く
人間の思考や行動は道具に左右される
小さい紙は少しのアイデア
大きい紙は沢山の思っていなかったアイデアが生まれることも
縦向きの紙:上下の広がり・階層、ToDoなどの整理に向いている - B.構成を考える
アイデアの中から使えそうなものを色付きペンで囲む
関連のあるアイデア同士を結び付けてクラスタを作る
3~4つのクラスタをチョイスし順番を決める
文の冒頭と最後の終わらせ方が重要 - C.実装する
50%~70%の完成度で最後まで作り切る。その後で見直して改良する。
65%→85%→92%→95%
一度寝て次の日に見直す
紙に印刷して見直す(紙の方が情報処理能力が上がる)
文書はクラウドに上げて、スマホからでも見れるようにしておく
100%は目指さない。90%以上でOKを出す
さらに磨くテクニック
- テク①:パクる
100%1つのものからパクると問題になるが、50%、30%、10%、10%と4つからパクるのはOK
パクったものでも自分なりのアレンジが行われて、元ネタが分からなくなる
形を真似るのではなく、気持ちを真似る
- テク②:ノートを使い分ける
アイデア出し:B5方眼リングノート(Project Paper)
A4無地(ニーモシネ)
タスク管理: A5横罫(無印良品ダブルリングノート)
160×91方眼(測量野帳)・・・持ち歩き
- テク③:アイデアが出る「休みかた」
いいアイデアは、いったん考えるのをやめて休んでいる時にフッと出る
休むコツ:考える材料を頭に入れてから休む
勉強した内容は、勉強してすぐよりも時間が経ってからの方が理解が深まる(レミーセンス効果)
アイデアは寝かせている間に熟成する
3Bでアイデアが出やすい(行き詰った時の行動)
Bed:ベッドで寝る
Bath:風呂
Bus:バス、電車、徒歩などの移動
- テク④:2種類の練習
1.できないことをできるようにする
2.意識すればできることを無意識にできるようにする
天才はアウトプットが大量にある。その分駄作も多い。
何をするにも上達するには、何度も繰り返して頭に叩き込む
- テク⑤:気持ちを言葉にする
文章はある程度一段落しているものについてしか書けない
人間は原因が確認できると少し安心できる。
暑い時に「暑い」という、問題に名前を付けることは、問題対処の第一歩。
第3章 だるいを解消する モチベーションとスケジュールの技術
モチベーション&スケジュール1 だるさ解消法
- 言語化することで問題解決につながる
やる気がしない時、Twitterに「だるい」「やる気がしない」と書く
→文字に移動して体が楽になる - 行動を起こすとやる気が湧いてくる
- 死を意識する
自分が余命3ヶ月だったら、どんなふうに行動するか
人間はバカだから、よっぽど死が目の前に近づかないと気付かない
「人間臨終図巻(著者:山田風太郎)」 - それでもやる気が出ない時
自分は本当にそれをやるべきなのか?を考えるべき
モチベーション&スケジュール2 スタートダッシュ法
- スケジュールを守るために一番大切なのは、見栄を張らずに自分のありのままのダメさを認められる心の強さ。
- 行き詰った時は休憩して、深く深呼吸して、体の力を抜く
モチベーション&スケジュール3 カレンダー管理法
- スケジュールは3つに分ける
3等分は人間が直感的に把握しやすい数字
前期(1 ~ 6日):全体的にやる
中期(7 ~12日):ざっと見直す
後期(13~18日):余力で磨き上げる - 2種類のカレンダーを使う
固定された日程:グーグルカレンダー
流動的な日程:ノートに手書き - 人間は飽きっぽい
予定を大幅に変更してやる気を復活させるのも方法
気分次第でやることを変えるのが人間の楽しさ
今やっていることと何か別のことをやりたいと思っている
モチベーション&スケジュール4 時間を区切る法
- 時間が制限されていた方が生産性は上がる
- 時間は区切れば区切るほど増えるもの
3時間仕事をして30分休む
→1時間仕事をして10分休む×3回の方が、2倍くらい仕事が捗る
ポモドーロ・テクニックという仕事術
25分仕事+5分休む×4回+15分休む - 作業と作業の区切りは寝るのが一番
寝る以外は、食事や風呂、散歩、音楽、お香、アロマ、明かり
散歩+音楽:歌詞のある歌
作業中:歌詞のない音楽や洋楽の歌
自分の気分転換スイッチを探すこと(お菓子を食べる、コーヒーを飲む)
phaオススメ書籍
無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法(著者:勝間和代)
追読人間臨終図巻(著者:山田風太郎)
教養が身につくマンガガイド16選
科学
1.蛇蔵「決してマネしないでください。」(講談社)
2.たら子(蛇蔵、鈴木ツタ・原作)「天地創造デザイン部」(講談社)
3.清水茜「はたらく細胞」(講談社)
4.石川雅之「もやしもん」(講談社)
5.遠藤浩輝「ソフトメタルヴァンパイア」(講談社)
6.稲垣理一郎、Boichi「Dr.STONE」(集英社)
歴史
7.山田芳裕「へうげもの」(講談社)
8.平野耕太「ドリフターズ」(少年画報社)
9.佐々大河「ふしぎの国のバード」(KADOKAWA)
アート
10.細野不二彦「ギャラリーフェイク」(小学館)
文学
11.清家雪子「月に吠えらんね」(講談社)
12.関川夏央、谷口ジロー「『坊ちゃん』の時代」(双葉社)
読書
13.施川ユウキ「バーナード嬢曰く。」(一迅社)
法律
14.東風孝広(田島隆・原作)「カバチタレ!」(講談社)
受験勉強
15.三田紀房「ドラゴン桜」(講談社)
ビジネス
16.フランクリン・コヴィー・ジャパン・監修「まんがでわかる7つの習慣」(宝島社)
オススメ書籍(pha著)
持たない幸福論
しないことリスト
ニートの歩き方